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電磁エンジンの概要(旧版)
(トップページ記載の通り、2004年6月20日にネット上に公開しました。)

最新版ではありません。
This is not the latest version.

★電磁エンジンを簡単に説明します。詳しくは「運動量秩序の研究」をご覧ください。

電磁エンジンの構造と原理
 電流ループと超伝導磁石を重ね合わせるように固定します。電流ループには脈流(交流を整流しただけの直流)を流します。脈流の向きと超伝導磁石を流れる永久電流の向きは逆とします。すると、電流ループには超伝導磁石の磁場により、電磁力が発生します。これに対して、脈流の作る磁場により、超伝導磁石に生じるはずの電磁力が超伝導によって生じるマクロな量子効果「運動量秩序」により無効になります。だから、電磁エンジンは脈流の電流ループに働く電磁力を利用できます。磁石と磁石の反発力の一方のみを利用することになります。
 超伝導磁石に生じるはずの電磁力が無効になるのは、脈流の高速で移動する磁場では永久電流を動かせないからです。すなわち、永久電流を構成する電子対は、電磁力の働く方向、すなわち電流の流れる方向に垂直な方向にも運動量秩序に従った一斉に変化する動きしかできません。電磁力方向にも運動量秩序が生じている結果、運動量秩序に従った運動を起こすのに適さない移動する磁場を加えると、運動量秩序に規制されます。これが原因で、電磁力に従ってクーパー対が電磁力方向に運動量を変化させようとしても電磁力の力積(力×時間)が打ち消されます。
 しかし、移動する外部磁場による電磁力の力積すべてが打ち消されるのではありません。各電子対の力積がすべて一定の時間内に一定の値に達すれば打ち消されません。なぜなら、この力積により、一定値の一斉の運動量変化が生じるからです。これは運動量秩序に反しません。力積と運動量に一定の値を考えるのは電子対が量子だからであり、一定の時間を考えるのは規制を行う超伝導のエネルギーの能力に限界があるからです。
 そして、電磁エンジンにおいては、永久電流を構成する各電子対が受ける力積がすべて一定の時間内に一定の値に達することがありません。少なくとも一つの電子対の受ける力積が一定の時間内に完全に打ち消されると考えられます。
 脈流は交流を整流したものですから、脈流の山の移動速度は光速度と考えてよいと思います。これに対し、永久電流の方は電磁力を受ける電子対の運動を考える訳ですから、山の移動速度よりも遅くなります。脈流の磁場が異なる大きさの電磁力を各電子対に与えながら、追い抜いていくことになります。
 ですから、永久電流を構成する電子対が脈流から受ける電磁力の強さは脈流の強さに従って異なることになります。各電子対が脈流から受ける力積の値は脈流波形の山の高さ、すなわち脈流の強さに従って異なることになり、運動量秩序による規制が働きます。また、脈流は断続的に流れますので、その電流が断たれている時間という余裕が運動量秩序による規制に与えられます。
 従って、電子対と電子対が構成する永久電流は電磁力方向に運動量を変化させることができないことになります。ですから、超伝導コイルの材料が電子対から運動量を受け取って生じるはずの超伝導磁石の電磁力が生じないことになります。
 電磁エンジンは何ら作用・反作用の法則に反しません。超伝導磁石の電子対には作用・反作用の法則に従って電磁力が作用します。その作用した電磁力が電子対を動かせないだけなのです。同様の現象をモーター(電動機)が利用しています。モーターは回転軸を回転させて回転運動エネルギーを与えますが、作用・反作用の法則に従えばモーター本体も逆回転しなければなりません。にもかかわらず、モーター本体が逆回転しないのは、モーター本体の自重や床に固定することによるものです。この自重や床と同じ働きを運動量秩序がしているだけなのです。


★電磁エンジンの利用法
 乗り物の骨組みに固定して乗り物に電磁エンジンの推進力を伝えて動かします。例として、電磁エンジンで物体を打ち上げる図を示しました。電磁エンジンを物体の下に接触させて固定します。電磁エンジンの上向きの力をF、電磁エンジンが物体に与える力をfとします。電磁エンジンは物体に力を伝えた反作用として抗力Tを受けます。
電磁エンジンによりこの装置全体に働く力をPとします。

 P=F+f-T

そして作用反作用の法則により
f=T
ですから
f-T=0

これをPに代入すると
P=F+f-T=F+0=F

結局、装置全体に働く力PはFとなります。
このFが装置全体の質量に働く重力よりも大きいときに、この装置を上方に打ち上げることができます。
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