第2章 永久電流と電子対の基本(旧版) Q.永久電流とは何ですか? A.抵抗ゼロで半永久的に流れる電流のことです。 Q.なぜ、永久電流は抵抗ゼロで半永久的に流れるのですか? A.永久電流を構成する電子がすべて電子対となって、運動量秩序に従うからです。 Q.運動量秩序とは何ですか? A.電子対の重心運動を考えます。永久電流を構成する全電子対の重心運動の運動量(質量×速度)が同じ値をとり、運動量が変化するときも、すべて同じ値に一斉に変化することです。 図3 永久電流を構成する電子対
図4 永久電流に電圧を加えた場合
図5フレミング左手の法則
基本:電磁力とフレミング左手の法則 電流に外部磁場が作用すると、フレミング左手の法則に従った方向に電磁力が生じます。 そして、その強さFは F=BIL で計算されます。 Bは外部磁場の強さです。 Iは電流の強さです。 Lは磁場を受ける電流の流れる導体の長さです。 永久電流も電流ですので、当然、外部磁場により電磁力が生じます。 Q.なぜ、永久電流とそれを構成する電子対を考えるのですか? A.電磁エンジンの推進力は超伝導磁石に働く反発力もしくは吸引力の打消しを前提とします。そして、超伝導磁石の反発力もしくは吸引力は、脈流の磁界(外部磁場)が働いて永久電流に生じた電磁力が、永久電流を構成する電子対の運動により、超伝導磁石の材料に伝わったものです。そして、永久電流に生じた電磁力の実体は、各電子対に生じた電磁力の総和だからです。 |